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初級コース授業内容

 7月3日、初級コースが終了しました。
実際に何をやったかを書きます。ご参考になればご参考にしてください。ならなかったらほっといてください。

初級コースは全8回。テキストには「着物の基礎と一人で着られるまで」というタイトルがついています。

第1回
 持参品指示:着物を1枚と名古屋帯(できればポイント柄)、帯揚げ帯じめ、腰紐1本(持参品、というのは、初めに買ったセット教材以外のものです)

肌襦袢と裾よけの着方、補正のしかた(といっても、教材の和装ブラとヒップパッドをつけるだけ)長襦袢の着方。
 次回から、予約時刻の15分ほど前に来て長襦袢を着るところまでやっておくように言われました。
名古屋帯の結び方をさらっと1回やり、着物のたたみ方を教えてもらいました。

実際にやってみて。
 「なんでもいいから着物を持参」と言われていたので、母の着物を持っていきました。ウールだったのですべりが悪く「次は袷のを持って来た方がいい」と言われました。

第2回
持参品は第1回と同じ。

長襦袢までの復習。着物の着つけ、名古屋帯のお太鼓結び(器具使用)

やってみて。
 今度は袷を持っていきましたが、母の若い頃のアンティークに属する着物で、丈が短くておはしょりが取れず、非常に着つけにくかったです。この回で学んだ一番大きなことは「着物はフリーサイズではない」ということ。
少なくとも、裄丈と着丈が体に見合った物でないと、うまく着られません。
私は着付けを始めるまで「着物はある程度フリーサイズだ」と思いこんでいました。
 横幅の方は結構融通が利くようですが(大きく標準を外れた体型でない限り)。
…という訳で、手持ちの小紋のサイズを計り、似たような大きさの着物を1枚購入しました。

第3回
持参品同じ
 名古屋帯の続き。
長襦袢を着た後、所定の順番で着つけ用品を重ねて置きます。
下から
帯じめ 帯揚げ ガーゼ帯揚げ 帯結び道具 帯 帯板(クリップを4個とめておく)伊達締め コーリンベルト ゴム腰紐 
の順。
 それぞれ置く向きやセットのしかた(紐モノなら、2つ折りにしておくとか)が決まっています。

↑どうしてこうなるかというと、要は機能的でかさばらない順番になっているのです。道理がわかってくると理解できますが、この時点では機械的に順番を覚えるのが大変で、メモを取りながらやっていました。

この回に、着物の各部名称・着付けのポイントなどの講義がありました。

第4回
持参品同じ
 名古屋帯のポイント柄の帯結び

ポイント柄というのは、お太鼓部分と胴の前に来るところにだけ柄がある帯です。
帯枕の位置でお太鼓の柄の出方が決まり、器具に通す時に決める長さで胴の柄の出方が決まります。
 各柄の出方をどのように決め、どのように調節するかを習います。

1回だけではちんぷんかんぷんなところがあります。

第5回
持参品:いつものに加え、浴衣・半幅帯(本当はタオルとゴム紐も必要だったけど指示し忘れで持参せず)

浴衣の着付けと半幅帯の結び方。
本当はタオルとゴム紐を使った補正の作り方もやるはずでした。
半幅帯は「蝶々(文庫と同じ)」と、「吉弥結び(矢の字と同じ)」の結び方。
名古屋ポイント柄の復習

半幅帯を結ぶ時、クリップを上手に使うとやりやすいことが分かりました。吉弥結びのやり方を知りたいと思っていたのでちょっと嬉しかったです。
 この回でやっと、ポイント柄の柄合わせのやり方が理解できました。

第6回
持参品:前回の持ち越しのタオル(浴用の白いもの)とゴム紐1メートル、裁縫セット。 +いつもの +袋帯

タオルを使った補正を作りました。
そのあと着物・帯の合わせ方と格付け、季節による着物の違いについての講義。
そして袋帯の二重太鼓を少々。

「袋帯」についてよく分かっていなかったので、母からもらった袋帯と言われていたものを持っていきましたが、なんとなく違うようです。
母からもらったのは「洒落袋帯」に属する物で、ちょっと慣れてから使うようにした方が良いみたいです。ついでに非常に長い。頼りないほど薄いので、使い方にコツがいるのかもしれません。

第7回
持参品:たまには着た方が良いよというので、色無地とそれに合わせた袋帯+いつもの

ポイント柄のおさらいと、袋帯の二重太鼓。

色無地が年齢の割に派手だということで、居合せた受講生の方にちょっと嘲笑され、いやな気分になりました。でも合わせた帯のお蔭で、着るとそんなに派手にはなりません。言わしとけ、です。
二重太鼓のやりかた、1回では頭に入りません。

第8回
持参品:袋帯+いつもの

初級終了テスト。ペーパーテストと実技。
ペーパーテストは着物の各部分の名称(身八ツ口とか、袵幅とか)を答えるのと、季節と着物(単衣は5月と9月とか)と、帯の格付け(袋帯と九寸名古屋と八寸名古屋と半幅帯を格の高い順に並べるのとか、「振袖」「訪問着」「ウール」「浴衣」などの着物の種類に組み合わせる帯の種類を答えるのとか)が出ました。
 実技は小紋にポイント柄の名古屋帯を器具使いで結ぶのを15分で。
ペーパーは100点満点方式、実技は項目(背中心、上前、裾、帯の形など)による減点法のようでした。

 無事合格しました。普通に真面目にやっていれば誰でも満点に近く(実技はどうか分かりませんが)合格すると思います。

それと袋帯の二重太鼓の続き。
やっと落ち着いて二重太鼓の構造を見ることができるようになってきました。


受講してみて―
 別にガイダンスがあったわけではないので私見ですが、初級の講座は「着物に慣れ、どうにか格好がつく」のを目標にしているようです。
長襦袢の着方、着物のたたみ方、着付けの準備などが、あまり考えなくてもできるようにするのが目標なのだと思いました。ここんとこがスムーズにできないと、帯結びのバリエーションを覚える余裕ができません。
 それと、着物の着方(帯の前まで)は、基本的にどの着物も同じです。多少ルール(半襟の出し方や裾線、おはしょりの出し方などが着物の種類によって違う)がありますが、大筋は一緒です。それをたたきこむのも目標だと思います。

 私の通っている教室は、初級の間は帯結びに器具を使います。
器具使いの帯結びを嫌う方もいるようですが、これを使うと全くの初心者でも、なんとか格好がつきます。
それと、妙に短い帯でも結べます。
そういう意味では便利に使ってもいいと思います。

着つけ教室の教材として買うと高いですが(笑)この間生協の通販で似たようなものが数千円で売っていました。
(あ、でも、私が着つけ教室で「買って」いるものは色々あるので(→物、ではなく。技術、でもなく。見る目、とか感性、に近いもの) 別に「生協ならもっと安かった!ムキー!」とは思っていません。)

 それと、あったりまえのことですが、積極的に習い覚える姿勢がないと身につきません。私は教室が終わった後、多少ゆっくりできる喫茶店などで「今日やったこと」をノートに書きながら復習していました。やったらすぐ、記憶の消えないうちに書きとめておくことにしました。
 自宅練習もやりました。今は暑いので(着物を着るとふらふらするし)着ていませんが、一通り着付けの手順を覚えるまでは何回か着ました。
自宅で一人で着てみると、自分は何がわかっていないのか分かります。それを次の教室の時に理解すればいいのです。教室だと、モタモタしていると先生がやってくれたりしますから(私についた先生(恐れ多くも学院長)は、モタモタしている人をほっとけないらしく、すぐに手を出すタイプです。わかったつもりになると練習にならないです。講師の性格を読んで有意義に習うやり方を考えるのも重要かと。)
邪道でしょうが、帯の結び方だけを復習するために、洋服の上に帯だけ結んでみる…という練習もしました。
GパンTシャツに綿の半幅帯なんてちょっとかわいかったですよ(笑)外出しようとは思いませんが。


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